第4章 ぎゅぎゅ。
は熱くもなく寒くもなく活字を読みやすい日差しが当たるベンチに座り、カバンから本を取り出し読書を開始する。
読書の邪魔をしない程よい風を感じながら は黙々と読み進めていた。
「…んッ。」
風に乗って香るモノが記憶のページを捲る。
これはそう。この捲らずにはいられないキツイ香水の臭い…。
「よォ〜 じゃねぇかァ」
その人物のページが完全に開かれ情報が浮かんでくる。
名前。年齢。性別。魔法の種類。煙ファミリーと敵対している組織の人間。
あまり関わりたくない人物の登場にため息を吐きつつ本の活字に目線を戻すと
髪の毛を掴まれ視線を無理やり合わせてくる。
「おい、無視すんなよ?」
「………離してくれない?」
不快感を隠さない の表情にしびれを切らした男は掴んだ手を放し、拳を作り振りかぶる。
の頬に拳が入り吹き飛ばされ、それを追った男が胸倉を掴み顔を近付ける。
「掃除屋無しじゃ何もできねぇ女がイキがってんじゃねぇぞ!?」
「わかってるなら二人の元に帰して。」
「あァ?」
まるでロウソクの火を吹き消すように がケムリを吹くと男が丸く包まれる。
突然の事に男は拳で叩くが見えない壁が出来上がっており、 に届く事は無い。
それどころか何度目か振り上げた拳が戻らなくなり、身体が動かせなくなり、圧迫感に胸が苦しくなり、骨が軋み。
待っ
………