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Mia angela【リゾット・ネエロ】

第2章 アジトにて


メローネside
リゾットは少し考えるような表情をしてから、
「ここにいろ…。」とぽつりと言った。
「ディモールト…リゾット、君って最高だ。」
やっぱりそうなると思ったよ。
リゾットはこう見えて情に厚い男だからね。
きょとんとするそのジャポネーゼの女性をベッドに座らせると、リゾットは背を向けて部屋を出て行こうとした。ドアノブに手をかけたところで、こちらに背を向けながら
「暫くは、だからな。
ちゃんと自分の身は自分で守るんだ。」
そう言ってドアを閉める。
「オーケーだってさ。良かったね。」
『え…』











「ーーーという事で、今日からうちのチームには可愛らしいジャポネーゼの女性が来たんだよ!」
「はぁ!?んな得体のしれねぇ昨日会った女をここにいさせるのかよ!」
ギアッチョが机を叩いて立ち上がる。
「まあまあ、リーダーが決めたことだからね。」
そう言ってリゾットに視線を送る。
「しょうがねぇなぁ〜?まあ、さっき寝てるところ見た感じだと、結構いい女だったからな。」
ホルマジオが携帯を片手に言う。
「女が一人増えるくらい、許可するぜ?」
イルーゾォが言う。
「そいつ、スタンド使いなのか?」
さっきまで黙って煙草を吸っていたプロシュートの問いかけにその空間がシンとなる。
「…そうだ。」
リゾットの一言に、その場にいた全員に緊張感が走ったのを感じた。
今ここにいる全員が同じことを考えているだろう。
「い、一体何のスタンドなんですか…」
ペッシが怯えたように問いかける。
『体内の物質を、操ることができます。』
「「「!?」」」
夢主が寝室から出てきて、ドアを開けて入ってきた。
「夢主、もう大丈夫なのかい?」
『ええ。ありがとう、メローネさん。』
「体内の物質だと?」
プロシュートが煙草の火を消して夢主を見た。
『人に病を与えたり…逆に病を治すこともできます。傷も治せます。昨日のリゾットさんの傷も、もう治しました。』
全員の視線がリゾットに集中する。リゾットが自分の腹を触り包帯を解くと、そこにはいつもと変わらない健康的な肉体があった。
「ははっ、こりゃあすげぇなぁ?病にはどんな人間だって勝てねぇ。それを治したり…しかも与えるだって?冗談だろ?」ホルマジオが笑う。
夢主は黙っていた。
再び、その空間に沈黙が訪れた。
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