• テキストサイズ

Mia angela【リゾット・ネエロ】

第2章 アジトにて


夢主side

『ん……』

あれ…私、確かリゾットさんといて…。

そうだ…!
一人の男が突然襲ってきたんだ。

「目が覚めたか。」
咄嗟に飛び起きる。
『いたっ…』
まだ、頭が痛い…。
ベッドサイドの椅子に、リゾットさんが座っていた。

「安心しろ。ここは暗殺チームのアジトだ。
お前が気絶したから運んできた。」
『あ、ありがとうございます…。
さっきはほんとに迷惑かけてすみませんでした。』
「…昨日の借りを返しただけだ。」
そう言って目を逸らすリゾットさん。
驚いて見つめてしまった。
「何だ。」
『いえ、リゾットさんって優しいんだなと思って…。』
リゾットさんが一瞬目を見開いて、すぐにポーカーフェイスに戻った。
ジョルノやブチャラティは、暗殺という仕事に嫌悪感を示していた。
でも……。
「それよりお前の能力、想像以上に厄介だな。
お前を利用しようとする人間はこれからどんどん出てくるだろう。」
『あの、リゾットさん。
…私を、ここに置いてくれませんか?』
リゾットさんは少しの間沈黙して、そして口を開いた。
「残念だが、それはできない。俺達は暗殺を専門とするチームだ。今日は運が良かったが、ボスの元で護衛してもらった方がいい。」
『雑用でも、何でもいいんです…!邪魔にはならない様にしますし、暗殺のお手伝いも……』

言いながら口をつぐむ。

「女のお前がいるべきところじゃあない、夢主。今日はここに居ても構わんが、明日には支度をしてボスの元に戻れ。」
そう言って立ち上がろうとするリゾットさんの服の裾を掴んだ。
『もう、ジョルノ達の元へは戻りません。』
「何故だ。」
『…理由は、色々あります。』
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp