• テキストサイズ

ちょっと私にはハードル高いです

第10章 恋人同士


「…」(下着…どうしよう…また…洗濯機貸してもらう…?)

「お風呂洗ってくるね。」

「う…うん…。」



私は時計をもう1度見る。19時30分。



「…」(まだ…やってるかな…。)



私は立ち上がり、バッグを肩にかける。浴槽を洗っている黒河さんのところへ行き、一言声をかけた。



「黒河さん…出かけて…くる…。」

「ん、え、どこ行くの?」

「服…買いに…。」

「俺も行く、ちょっと待ってて?」

「ひ、1人で…行く。」

「…なんで?危ないよ?」

「だ、大丈夫…だから…。」



ついてきてほしくない……気まずい…。



「…わかった…じゃあ、車で送らせて?心配だから。お店には入らないから、送り迎えだけさせて?」

「!……わ、わかった……ありがとう。」



私は微笑んだ。



「どういたしまして。じゃあちょっとだけ待ってて、すぐ終わらせるから。」

「うん。」



本当に、優しい彼氏さんだと思う。



*



「ここでいい?」

「うん、ありがとう。」

「はーい、あ…お財布。」

「!…い、いらない…。」



お風呂掃除が終わり、車を運転してもらって洋服屋さんに着いたのだけれど……。



「ダメ、持っていって。」

「私物買うんですから…私のお金で」

「ダメ、俺が出したいの。」



黒河さんがお財布を渡してきます。
/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp