第10章 恋人同士
*
「は?飲み会?勝手に行けば?でも金は残しとけよ?」
「男?知らねぇよそんなん、金だけくれればいいわ。」
「いや仕事で疲れてんだわ…いちいち飲み会の報告してくんな。」
「うるせぇ死ねよ。」
*
「…元彼には心配されなかったの?」
「何も……お金のこと…心配された。」
「…マジでクズ。」
抱きしめている腕に力が入った。
「お金とかじゃなくて…菜月ちゃんは、可愛いから、魅力があるから他の男に取られちゃうんじゃないかって心配なの。」
「!…」
「だから」
「あ…の…黒河さん…っ…。」
「ん~?」
「み…耳が…くすぐったい…。」
さっきから、黒河さんが喋るたびに吐息が耳にかかる。
「…ふ~っ。」
「っ…!////」
「可愛い…ビクッてした。」
「や…めて…////」
「…休憩室で耳触った時も顔真っ赤にしてたっけ…。」
「あ…れ…びっくりした…。」
「ホントにあの時可愛かった。」
「耳…触らないで…////」
「…触らないでって言われると触りたくなる。」
「ダメ…。」
「…んっ…。」
「!…ね…ぇ…くすぐった…ぁっ…//////」
耳を甘噛みされた。
「んっ…かわい…っ…。」
「っぅ…や…だぁ…/////」
「体ビクビクしちゃって……ねぇ、なんでそんなに可愛いの?反則でしょ。」
「っぁ…!/////」