第8章 愛とこの熱さと温もりの意味【前編△】
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それからは彼の思うがままに抱かれ続け…
終わる頃には体が悲鳴を上げていてうつ伏せでシーツに体を預けていれば、先程まで抱いていた彼が上半身裸のままベッドに腰掛ける。
少し体重を掛けながら私へ身をかがめて露になっている背中に手が触れた。
「…っ…」
「…相変わらず綺麗な肌をしているね。雪のようだ…」
「…そうですか…」
「うん…、それにしても…この噛み跡…」
人差し指で背中と太腿に複数の痣と噛み跡に触れ…撫であげる。
擽ったくて身を捩ると許さないとばかりに一つ一つ確かめるように触れられる。
「…な、何ですか…っ…」
「いや、随分激しくされたんだなぁって…。」
「…好きにさせてますから…」
私の言葉に彼はフッと小さく笑いギシッとベッドの上に乗って背後から覆いかぶさってくる。
「…じゃあ俺も好きにさせて貰ってもいい?」
「…充分好きにさせたはずですけど…」
「クス…まだまだ満足してないんだよ…。不思議と君の肌は虜にさせられるから…。」
そう言って項から小さく啄むように腰辺りまで口付けを落とされていく。
その度にピクっと体を揺らせば、満足そうに笑い口付けから今度はカプっと背中を噛まれる。
甘噛みだけど…何故噛むのか分からず…
されるがままにしてると再び手がお尻に滑らせて…
熱を灯すように触れてくる。
「んっ…ちょっ…」
「…いいですよね?もう一度くらい…」
有無も言わさぬ勢いで愛撫を開始されてしまえば…
何回目かも分からない欲望の渦へと飲まれていった。