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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第8章 愛とこの熱さと温もりの意味【前編△】


口元に笑みを浮かべながら言うハンジに俺は目を逸らし言う。


「…犬死にだけはさせたくねぇからな。ただそれだけだ。深い意味はねぇ。」


バッサリと言い放つとハンジは小さく笑い「そう。」と一言だけ返事をした。

危ういって分かった以上放ってはおけねぇ。


「…とりあえずガーゼ取り替えに明日から来るはずだから何か異変があればリヴァイに報告するよ。」

「ああ。頼む。」


そう言って俺はハンジの部屋を後にした _____ 。







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈・・・


貴方side



あれから私は自室で巨人に関する資料や、本を読みながらベッドの上で過ごしていた。

今更になって首元の傷が疼くような痛みに襲われていてつい手で擦りながら顔を顰める。

訓練の時は全くといっていいほど・・・痛みすら感じなかったというのに…。

改めて…それだけ傷が深かったんだと気付かされる。


あの兵士…そんなに強く噛んでいたのか…。
全く分からなかった…。


そんな事を思いながら噛み跡を手で優しく摩っていると、コンコンと扉がノックされた。


「はい。」

「…さん、俺です。」


扉の向こうから聞こえてくる声に誰?と思いながらドアを開ければ…
数ヶ月前に私を抱いた男が笑みを浮かべて立っていた。
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