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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第8章 愛とこの熱さと温もりの意味【前編△】




_____ …はずだった。


「…、少し面貸せ。」


訓練に励んでいたら何故か兵長に呼ばれ、素直に従って兵長について行くと林の奥でピタリと歩みを止めた兵長に問いかける。


「…何でしょうか。」

「あ?何でしょうかじゃねぇ。てめぇ気付いてねぇのか?」


兵長は私に振り返り鋭い目付きのまま言う。

気付いていない…?何に?

分からないという表情を浮かべると兵長は小さく息を吐き、自分の指で首元をトントンッと指す。

私はそれを見て手を首元へ当てれば、そこは昨夜あの兵士に噛まれた痕がある場所だった。

触れればツキリと痛む傷跡。


「…見えてましたか。」

「ああ。ハッキリとな。」

「…以後気をつけます。気持ち悪いとこを見せてしまいすみません。」


あわあわと兵長に無表情で告げるとじっと私を見つめ側に近寄ってきた。


「…気持ち悪いとは思ってねぇ。そういうことをやるもやらねぇもお前の自由だ。だが首元の痕かなりの鬱血と青黒くなっている。相当の力で噛まねぇとそうはならねぇ。」


兵長の鋭い指摘に私はただ見つめるだけ。
何も言わない私に痺れを切らしたのか兵長は軽く息を吐き聞いてくる。


「情事に口を出すつもりはねぇがそれはお前の同意の上でか?」
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