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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第8章 愛とこの熱さと温もりの意味【前編△】



____ 約束の0時。


自室で待っているとコンコンと扉がノックされた。
私はベッドから降りドアを開ければ、あの時の約束を交わした男性兵士が緊張した顔持ちで立っている。


「…入ってください。」

「あ、失礼しますっ。」


男性兵士は軽くお辞儀をして部屋へと入ってきたのを見届けて扉を閉めると、いきなり手を掴まれて驚く間も与えないまま寝室へ。

私を少し乱暴にベッドへと押し倒して体に覆いかぶさればさっきの礼儀正しさの彼はどこへやら。

彼の瞳には欲と熱を含んだ目をしていて…


「…はぁっ…さんっ…良いですか?」

「…」


_____ 拒否権なんてないくせに。


彼の丁寧な問いかけに私は心内で毒を吐く。

そんな欲望に満ちた瞳を浮かべて…良いかどうか聞くとか…
答えはもう決まっているというのに。


「…はい。」


無機質で何も感情すらのせていない声色で彼が望む答えをあげると、嬉しそうに満足したような顔をして首筋へ唇を這わしてくる。

…この感じだと今夜は離して貰えそうになさそう。

天井を眺めながら私は小さく吐息を吐いた。






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