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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第6章 息も出来ぬまま *




「…はぁ…結局…何が…あ…ったんです…か…?」


私に背を向けベッドの縁に座って水を飲む兵長に息を切らしながら問うと、クルリと私の方へ体を向けバツ悪るそうに口を開く。


「…夜会で豚どもの相手をしていたんだが…そこである貴族の女がやたらしつこくてな…。あしらっては居たんだがベタベタ触ってきたり腕を絡ませてきたりで最悪だった。」

「…!…そんな…ことが…」

「ああ…だからお前を見つけた時、あの女に触られた箇所を無くしてぇのとお前を感じたくて無理矢理抱いちまった。すまねぇ…。」


そう言って私に覆いかぶさってきてギュッと優しく抱き締めてきた。


「っ…!いえ…気にしないでください…」

「そういう訳にはいかねぇ…痛いとこはないか?」

「…無いですよ。」

「…気を遣わなくていい。あれだけ酷く抱いたんだ。痛いとこがあったら正直に言ってくれ。」


物凄い心配してくる兵長にクスッと小さく笑って私は気怠い両腕を動かし、兵長の背中に手を回す。


「本当に…大丈夫です…。でもあんな兵長は初めてだったのでびっくりはしました…」

「…!…怖い思いをさせちまってすまねぇ…。」

「いいえ。あんなに求められて…私は嬉しかったです…」


微笑みながら言うと、兵長は体を離しチュッと額に口付けられた。


「…俺はお前しか要らねぇし抱きたいって思うのもお前だけだ。他の女共なんざ目に入らねぇ…それくらいお前の事を愛してる。」


甘ったるい言葉に…顔がどんどん赤くなってくる。

普段そんなこと言わないから…反則すぎる。。
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