第6章 息も出来ぬまま *
「っ…いっ…!へいちょ…っ」
「はぁ……」
ピリッとした痛みと共に耳元で余裕無さそうに名前を呼ぶ兵長に私はドクンッと心臓が跳ね上がって抵抗していた手が止まる。
すると見計らったかのようにズボンのベルトを外され、一気に下半身へと手を滑らせてきた。
ビクッと体が跳ねて兵長の服を掴むと直に人差し指と中指で秘部を撫で上げる。
「っあ…!やっ…」
クチッと卑猥な音が鳴り恥ずかしさに耳まで赤くなっていく。
濡れているのを確認すると早々に中指が中へと入ってきて…
内壁を撫でられれば口から甘い悲鳴が上がる。
「ンあ…はぁっ…んッ…あ!」
イイトコを的確に指で刺激をしてきて足がガクガクと震えてくる。
兵長の指が動く度、聞こえてくる水音。
恥ずかしくてギュッと兵長の服を握り締めながら次々と襲ってくる快楽に唇を噛み締める。
扉の向こう側には誰が通るか分からない通路。
あまり声を出したら誰かに聞かれてしまうっ…
そう思ったら声を出さないように必死に手で口元を塞ぐ。
「んふっ…んくっ…ぁ…」
体が小刻みに震えてきて中でクイッと引っ掻くように指先でザラザラした部分を擦られればビクンっと背中が仰け反る。
ダメっ…それ以上されたらっ…!
目を強く瞑ってもうすぐ来るだろう絶頂の波に身構えているといきなり指が抜かれ強い快楽の波が引いていく。
え…?
びっくりして兵長の顔を見上げればカチャカチャとベルトを外す音が聞こえてきて心臓がドクドクと跳ね上がっているとグルンと体を反転させられ扉に手を付く。
そして…背後から腰を掴まれると兵長の唇がゆっくり耳元へと近づいてきて低く囁かれた。
「…尻もっと高く上げろ。」