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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第3章 ヒミツの時間 *【現パロ・兄妹】



「っ…!…シねぇとは言ってねぇだろ。とりあえず抜け…」

「やぁっ…!せっかくっ…お兄ちゃんと繋がれたのに…ヒック…グズ…離れるの…やだよ…お兄ちゃんのことっ…ヒック…こんなに好きな…のに…ヒック…」


どうして…伝わってくれないの?

お兄ちゃんしか見ていない。
お兄ちゃんしか欲しくないのに…


お兄ちゃんが何を考えてるのか分からないよ…


しゃっくりをあげながら手の甲で涙を拭っているとお兄ちゃんは深くため息を吐いた。


それにビクッと肩を跳ねらせ涙が目に浮かぶ。


嫌われた…?


不安でいっぱいになっているとお兄ちゃんが私の頬に手を当て親指で涙を拭う。


え…っとびっくりして目を見開くとお兄ちゃんは困ったような顔で口を開いた。


「…お前をそこまで苦しめていたとはな。気付かず悪かった。」

「お兄ちゃん…」

「挿れ無かったのは一線を超えちまったら後戻りは出来なくなる…それにお前を手放せ無くなると思ったから挿れ無かった。お前はまだこれから色んな人に出会う。もしかしたら俺以外に良いと思える奴ができる可能性だってある。それを考えたら一線を超えるのは辞めた方がいいと思って触るだけにしていた。」

「っ…!そんなっ…私はお兄ちゃんだけしかっ…!」


そう言葉にしようとした時、チュッと唇を塞がれた。


「んっ…!ちょっ…誤魔化さないで…」

「誤魔化してなんかねぇよ。お前が言いたい言葉は分かってる。それに俺だけだというのも伝わってるから大丈夫だ。」


そう言って今度は頬へと口付ける。


優しくて…心地いい。


「…悪かった。お前の為だとか言って本当は俺が怖かっただけだ。綺麗事ばかり並べてきたが本当は一線を越えちまったら…一生俺の腕の中に閉じ込めて誰にも触れさせないようにしたくなっちまうからやらなかっただけだ。…こんな兄貴で幻滅したか?」
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