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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第77章 咲くは朱なれど散るは白


「炭治郎君、私は戦えない。でも、私にも出来ることがある。それはこの場にいる皆の治療。私も貴方達の役に立ちたい。それがここにいる理由」




誰かの役に立ちたい。


必要とされたい。


それはずっと昔からの私の願い。




「何故だ……お前の事など、知らない筈なのに……」


「無惨?」


「白藤。何故、私の朧気な記憶の中にお前が居るのだ……」


「それは……」




それは、白藤自身も思っていた。


遠い昔に何処かで私達は会っている。


でも、その記憶は頭の中で何か霧のようなもので遮られていて……


「鬼の始祖が何を躊躇う事がある……往け、鬼舞辻無惨!!目の前にいる脆弱な人間達を貪り喰って、お前こそが『最凶』であることを証明するのだ!!」

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