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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


私は負けない。

人間相手に負けるはずがない!!



道満は数珠を取り出し、両手に交差して巻く。



「チィっ!!ナウマクサンマンダ……」



力押しで人に押し負けるのならば、アレを覚醒させればいい。


蘆屋道満は印を結ぶ。


「汝、我が式に下れ。『茨木童子』!!」


ドクン。


不自然に鼓動が跳ねた後、白藤の意識が途絶えた。



何だ?

一体、何が起こった?



ひとりでに倒れた白藤。

心配だが、この場所から動く訳にも行かない。

ただ、何か違和感があった。

彼女がむくりと起き上がって、気づいた。

何故、彼女に角が生えているのだろう。


「………」


白藤はなんの言葉も発しない。


ゆらり。


ふらつくように揺れる身体で、こちらへ近づいてくる白藤。

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