第2章 思いの交差

るぅころ篇

「はぁ〜〜〜」

「ころちゃん大丈夫？」

「大丈夫な訳あるか！何なのあの空気！」

「まぁ確かに。なーくんもさとみくんも様子がおかしいよね。いつもはジェルくんを嫌がってる莉犬も、今日はそうでもなく…それに、なーくんもさとみくんもジェルくんと莉犬を避けてる感じがする。なんかあったのかなって思ってて…」

「それは僕も思ってた…」

『あ！』

『………』

「るぅちゃん先言っていいよ。」

「ありがとう。考えられる可能性は…莉犬とジェルくんが付き合ってる…いやいやいや…でも…もしそうなら、４人の様子がおかしい理由になる…」

「うん…そうだよね…そして、さとななの様子がおかしいのは、なんらかのアクシデントによって、２人が付き合ってる事を知ってしまった…」

「まって僕ら今すっごい名探偵みたいじゃない！？」

「はぁ。そんな事言ってる場合ですか？」

「まぁ…でもさ、僕達がどんなに考えても埒あかないでしょ？当人達の問題は、当人達で解決すべきじゃない？僕達は４人が頼ってきたとき助けよう？」

「ふふっそうですね。」

「もう寝よ〜僕疲れた。」

「ハグしながら寝ます？」

「はあ！？」

「疲れ取れるらしいですよ？」

「えぇ〜？仕方ないなぁ〜」

「ふふっじゃあ、おいで？」

「はいはい…」

ギュッ

ドサッ

「うわぁ！」

「ビックリした〜」

「あはは。すいません。つい…ふふっ」

「ついって…るぅちゃん、全然僕離れしないね…」

「えっへへ。ころちゃんの傍が一番落ち着くんですよ。背もちょうどいいし…」

「なんだって？」
　　　　　　　　　　　　　　
「いいえ？でも、本心ですよ。今も変わらず…」

「え？」

「いいえ？おやすみなさい。」

「おやすみ…」
　　　　　　　　　　
〘まさかるぅとくん…まだ…？〙

ｽｩｰ　ｽｩｰ　ｽｩｰ

「そんなわけ無いか…」
　
〘別れたとはいえ、未だに僕の事好きなわけ無いか…僕は…〙

「僕はまだ…好きなのに…」

「おやすみ…るぅちゃん」



ｽｩｰ　ｽｩｰ　ｽｩｰ

「ふぅ…僕が貴方を好きにならない日なんて来ませんよ。僕は誰よりも、一番貴方を愛してる…それなのに…なんで起きてる時に言わないんですかね…」

「まぁ…僕もですけどね…」

ﾁｭｯ

「おやすみなさい…僕の愛おしい人…」