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The end of the story 【ツイステ】

第1章 mirrorハプニング!



自分の意識がプツンと切れて、
次に目が覚めた時には私は何故か狭くて真っ暗な場所に閉じ込められていた。

何ここ……私普通にベッドに寝てたのにいつの間にこんな狭い場所に移動したの。そこまで寝相は悪くないはず。それに寝ている最中に馬車が走る音が聞こえたような……。

現代日本で馬車を使うとか正直ありえないので恐らく違うだろうが。
悶々と考えていると何処からともなく話し声が聞こえて来る。

「やべぇ!そろそろ人が来ちまうんゾ!早いところ制服を……ッ!!……この蓋重いんだゾ……!」

な、だ、誰の声。ここから早く出た方がいいのかなと警戒して抜け出そうとした瞬間、ふな"ーー!と鳴き声が聞こえた次の瞬間、大きな音共に一面真っ青な炎に包まれた。

「え、え。何事なの?!って……か、火事……?!」
「お前!なんでもう起きてるんだ?!」

チリチリと肌が焼けるような感覚を感じて、咄嗟に狭い場所から抜け出す。目の前には真っ黒などう、ぶつ?……狸?猫?が驚いたように叫び出した。

「えーと……狸さん、ここは一体」
「狸じゃねぇー!!オレ様はグリム様だ!それよりお前が着ている制服をよこすんだゾ!!」

グリム?の口から青い炎が飛び出してきて、反射的に避ける。さっきの炎ってこの狸のせい?!
本当に何なのこの夢?!閉じ込められたと思ったら炎を吐く狸に追い剥ぎをされかけてるし!
本当に早く目が覚めてくれないかな。

改めて見てみると周りには棺桶が沢山。しかもすべて……浮いている。何てファンタジーなんだ……
さっきの炎が腕を掠ったのかヒリヒリと痛みを訴えている。これ夢でいいんだよね?


嫌にリアルな感覚に驚きながら服を取ろうと迫ってくるグリムから慌てて逃げ出した。

「いくら夢の中でも狸に燃やされるなんて勘弁してー!!」
「だからオレ様、狸じゃないんだゾ!!」

転びそうになりながら私は見慣れない場所を必死に走った。走って走って足を縺れさせながら辿り着いたのは図書館みたいなところ。


「オレ様の鼻から逃げられると思うなよ。ニンゲン」
「だ、誰か…助け……っ!」

ぼぉっと吹き出される炎は少し離れていても熱を感じて、それに随分と走ったから息切れが止まらない。もしかして……これ、夢…じゃ、ない?
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