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【鬼滅の刃】まぐわい

第7章 煉獄×千夜子(創作キャラ)


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千夜子の夫、泉島家の現当主は、
千夜子にとって申し分ない、いい旦那だった
よく稼ぎ、千夜子やその子供を深く愛し、大切にしていた
千夜子の幼なじみである煉獄家に対しても、

「いつも千夜子と仲良くしてくれてありがとう
私が都会に連れ出してしまい、故郷と離れ寂しい思いをしていると思う
これからもどうか仲良くしてやってほしい」
と、わざわざ手紙を寄越したこともあったほどだ

実際千夜子は最低でも半年に1回は煉獄家に顔を出していた
幼い頃に母を亡くした兄弟にとって、
千夜子の存在は今でも数少ない癒しであった

千夜子「お父上のご様子はいかが?」

と千夜子が聞くと、
千寿郎は困ったような笑みを浮かべた
それを見て悟った千夜子は、千寿郎の頭を撫で、

千夜子「辛いわね、千寿郎くん…
でも、あの方はきっとまた立ち上がるわ。
強いお心を持った方ですから…きっと大丈夫。」

千寿郎は、その言葉に目を潤ませる
心がじんわりと暖かくなるのを感じた

杏寿郎「ただいま戻りました」

玄関から杏寿郎の声がした
杏寿郎が居間に入ると、

杏寿郎「千夜!来ていたのか!」

と驚いた

千夜子「久しぶり」

にっこりと笑う千夜子

千夜子「近くまで来たから、ちょっと寄ったの」

そう言いながら、千夜子は耳たぶを触った

杏寿郎「そうか!
千夜、もうじき夕暮れだ
家まで送ろう!」

千夜子「助かるわ
千寿郎くん、お茶ありがとう
ごちそうさま」

千夜子は立ち上がった

千夜子「千寿郎くん、大きくなったわね。
男らしい顔つきになってきた。
もっと逞しくなって、家族を守るのよ」

千寿郎「はい!」

千寿郎は大きな声で答えた

杏寿郎「千寿郎」

杏寿郎は居間を出るときに弟に呼びかけると、
口元に人差し指を立てた
それは2人の合図で
『遅くなる、内密に』
を意味するものだった
千寿郎は黙って頷いた
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