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【鬼滅の刃】まぐわい

第7章 煉獄×千夜子(創作キャラ)


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煉獄家の門前に1人の女性が佇んでいた
この辺りでは珍しく、都会風な洋装
小柄で白い肌に柔らかい栗色の髪に、やや緑がかった、
少し垂れ目気味の大きな瞳
可愛らしさと美しさが混在しているような女性だ

「ごめんください」

女性が玄関で声をかけると
屋敷の中でパタパタと足音がする

千寿郎「すみませんお待たせして …‼︎千夜子様!」

杏寿郎の弟、千寿郎が目を丸くして女性を見つめる

千夜子「久しぶり、千寿郎くん」

女性は目を細め、千寿郎に微笑んだ

千夜子「杏寿郎はいる?」

千寿郎「いいえ、でももうお戻りになるはずです
今日は会議だけだと申しておりましたので…」

千夜子「待たせてもらってもいいかしら?」

千寿朗「もちろんです!どうぞ」

千寿郎は居間へ案内すると、お茶を出した

千寿郎「今日は何故こちらに?」

千夜子「近くまで来たから、ちょっと久しぶりに
皆の顔が見たいなと思って…
ごめんね。急に押しかけて」

千寿郎「いえそんな…!」

千夜子「千寿郎くん、そんなかしこまった話し方しないで
こっちまで気を遣っちゃうわ
前にも言ったでしょう?」

千寿郎「でも…千夜子様は今やあの泉島家の
奥様でいらっしゃいますから…」

泉島家というと、この辺りでは指折りの良家だ
千夜子もまた良家の娘であり、その可愛らしいいでたちから
幼い頃に許嫁として定められ、その約束通りに泉島家に嫁いだ

千夜子の家は煉獄家の隣で、煉獄兄弟とは幼なじみだった
杏寿郎よりは3つ歳上で、今は23歳になる
2人の母が亡くなった後、しばらくの間
煉獄家の家事を手伝ってくれていた時期もあった

幼い頃から杏寿郎と千夜子は
互いに想いあっていたが、千夜子には許嫁がいた為、
また杏寿郎は鬼殺隊でいつ命を落とすかもわからないために
お互い夫婦になることは選ばなかった

千夜子「昔の千夜姉様って呼び方の方が好きだし、落ち着くの」

お茶を飲みながら千夜子は言う

千寿郎「では…千夜姉様」

千寿郎が遠慮がちに呼ぶと
千夜子は嬉しそうな顔をした

千寿郎「旦那様はお元気でいらっしゃいますか?」

千夜子「ええ。元気よ
最近一緒にお芝居を見に行ったわ
おかしいのよあの方ったら、主演の方の話し方をずっと真似ているの」

ふふふっと笑いながら話す千夜子は、とても楽しそうだった
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