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【鬼滅の刃】まぐわい

第6章 義勇×しのぶ ②


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そんなある日、義勇との共同任務を命ぜられたしのぶ
任務は滞りなく終わり、

義勇「ではな胡蝶。気をつけて帰れよ」

と義勇が歩き出した時

しのぶ「冨岡さん」

と、しのぶが呼び止めたので義勇が振り返ると

しのぶ「あ…えー…、そういえばこの辺に
美味しい蕎麦屋があるらしいんです
冨岡さんも行きますか?」

しのぶは心の中で
『蕎麦屋って…なんか可愛げない店だな…』
と自嘲した

義勇「ああ、いいな。行こう」

義勇はあっさりと言葉少なに返事して胡蝶の誘いに乗った


しのぶ「美味しいですね」

義勇「ああ。」

しのぶ「冨岡さん、他の方との共同任務でも、あんな風にさっさと帰ってるんですか?」

義勇「……そうだな」

しのぶ「たまには一緒にこう言うこともしたほうがいいですよ
だから近寄り難くて嫌われるんです」

義勇「……俺は嫌われてない」

いつものやりとりに、しのぶの口元が緩んだ

しのぶ「あの、冨岡さん
すごく今更なんですけど、
……なぜ、私を抱いたんです…?」

しのぶは意を決して聞いた
冨岡の手が止まり、しのぶを見つめる

義勇「お前が大事だからだ」

それだけ言うと、再び蕎麦を食べ始めた
『大事』?
何それ?と思っていると、
義勇の顔は真顔だが、耳が真っ赤になっていた
それを見てしのぶはクスッと笑った

義勇「何だ」

しのぶ「いえ、何も。

…口下手な冨岡さんの代わりに言いますが、
もし私の解釈が間違っていたら言ってください。
『大事』と言うのはつまり、好きと言うことではなく、
もしくは好きかどうかは定まっていないけど、
誰かに私の初めてを奪われるのが嫌だった、と言うことですか?」

義勇「…ああ」

義勇は少し考えてから返事した

しのぶ「なるほど…ちなみに私の後、
どなたかとそう言うことはされましたか?」
義勇「してない」
しのぶ「私は伊之助くんとしました」

ブフッ‼︎
義勇が蕎麦を吹いた

しのぶ「汚いですよ冨岡さん」
義勇「なぜっ‼︎」
しのぶ「押し切られちゃいました」
義勇「何だそれは……」

義勇は見るからに落ち込んだ
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