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【鬼滅の刃】まぐわい

第21章 【番外】煉獄×しのぶ


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これまでも任務後にこういった欲が高まって
遊女や言いよる女性を相手に発散したこともあったが
隊士に手を出したことはなかった
目の前にいる艶かしい女性は
隊士である上に同僚の柱だ
もし万一、面倒なことになり
任務に差し支えてはと思うと
どうにかしようという気にはなれなかった

となれば
今は自分で処理する他に方法はない…
と納得しようとするものの
これほど魅力的な女性が
手の届く距離にいると言うのに
惜しい、と思わずにいられない

しのぶ「煉獄さん、お疲れですか?」
煉獄「む?」

しのぶの突然の問いかけに、
考え込んでいた煉獄は咄嗟に返事した

しのぶ「ずっと黙り込んでいらっしゃるので」

口元に優しい笑みを浮かべながら
上目遣いで話しかけてくる美しい女の仕草に
衝動的に体が動きそうになる

煉獄「…まぁたしかに少し疲れてはいる
報告書を書き終えたら眠ろうかと思っていた!」

しのぶ「そうですよね
お待たせしてすみません」

煉獄「いや、手当てをしてくれているのだから
君が謝ることなどないぞ!
むしろ俺が礼を言う方だ!」

しのぶ「ふふ、煉獄さんらしいですね
…ねぇ、煉獄さん」

煉獄「どうした!」

しのぶ「煉獄さんでも、
任務後は気が昂って
女性を抱きたくなるんでしょうか?」

煉獄は突然の質問に驚いた
まさに今だなどとは言えず
あまり深く考えないようにして答えた

煉獄「そうだな!俺も男だ!
そういったことは生理現象として
当然だと思っているが…
なぜそんなことを聞く?」

しのぶ「…先日冨岡さんから
そのようなことを聞いたものですから
煉獄さんもそうなのかなと思いまして…
ただの興味です
すみません、変なこと聞いて」

笑いながらしのぶはそう言った
あの冨岡と?
なぜそんな話になったのだろうと
煉獄は少し気になったが
おそらく答えはこれだろう

煉獄「…冨岡と寝たのか」

いつもとは違う、低い声に
しのぶは驚いて顔を上げた

煉獄「当たりか」

口角を上げて口元こそ笑っているものの
その大きな鳥のような目は笑っておらず
真実を探るようにしのぶをまっすぐ見つめている
しのぶはその見透かされるような眼の前に動けなくなった
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