• テキストサイズ

【鬼滅の刃】まぐわい

第21章 【番外】煉獄×しのぶ


3

しのぶは短く息を吐くと
いつもの様子に戻り

しのぶ「ええ、いけませんか?」

と少し素っ気なく答えた
治療が終わったのか、薬を片付けていると

煉獄「恋仲か?」

煉獄に聞かれて、しのぶは動きを止め
ゆっくり煉獄の方に顔を向けた

しのぶ「…いいえ?」

煉獄「君は、約束した相手でなくとも
構わないタチなのか」

しのぶ「まぁ、今はそういったことに
興味がありませんし
わたし自身も誰にもそのようには
思われていませんので
…ですから」

しのぶは微笑みながら
煉獄の耳元に顔を寄せ

しのぶ「煉獄さんも、遠慮なさらなくて大丈夫ですよ」

と囁いた
煉獄はあっという間にしのぶを布団に組み伏せると
上からしのぶを見下ろした

煉獄「君は、誰とでもこう言うことをするのか」

そう問う彼の目は冷ややかなようで
奥に情欲の炎が灯り出しているのが窺え
しのぶはぞくりと体が疼いた

しのぶ「煉獄さんでも、そんな顔をするんですね」

しのぶが頬に手を添えると
煉獄はしのぶの首に噛み付いた

しのぶ「っあ!…んぅ…」

少しの痛みに思わず声を上げる

煉獄「誰にでもそのような声を聞かせているのか」

首元で低く響く声に
しのぶの鼓動は高鳴った

しのぶ「まさか、
わたしは淫乱ではありません
冨岡さんと、
このまま最後までしてしまえば
煉獄さんだけです」

しのぶの答えに、煉獄の気が少し収まったのか
声色にいつもの温かみが戻っていた

煉獄「なぜ俺なのだ」

しのぶ「わたし、煉獄さんを尊敬してるんです
代々炎柱を輩出する家系に生まれて
その圧にも負けず、多くのものを背負って戦う姿は
本当に素晴らしいと…
でもたまに、
正義や真面目という言葉を着て歩いているような
あなたを暴きたい気持ちにもなるんです」

煉獄「…それは君もだぞ胡蝶
君にしたって色々と背負って生きているはずなのに
いつも穏やかに笑っているその美しい顔を
淫らによがらせて
剥き出しにしてやりたいと思う男は
俺だけではないはずだ」

しのぶ「じゃあ私たち、
同じこと考えているんですね」

煉獄「そのようだな」

2人は少し笑った
先程までの強ばった空気が
少し柔らかくなった

この先の行為の理由づけを見つけたことで
一切の躊躇いが拭われたようだった
/ 294ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp