• テキストサイズ

【鬼滅の刃】まぐわい

第20章 煉獄×紫苑(創作キャラ)④


3

紫苑はヒヤリと伝うその感覚に身を震わせた

紫苑「んっ…
師範、きちんと拭かないと…」

と紫苑は煉獄の手を抜け
手ぬぐいを差し出すが煉獄は動かない

紫苑「…?
お拭きしてよろしいですか?」

煉獄は無言だ

紫苑「失礼しますよ?」

と頭に手ぬぐいを置き
わしわしと拭く紫苑

煉獄「首元が冷えないように、
一つ括りにしておきましょうか?」

煉獄「…ああ」

紫苑は返事を聞くと
煉獄の髪を結った

紫苑「ふふ、自分や千寿郎くんとお揃いですね」

紫苑がそう言うと煉獄も少し笑った
紫苑は初めて見る煉獄のうなじに
自然と少し手を添えると
煉獄がピクッと動いた

紫苑「あっ、申し訳ございません!」

煉獄はその手を掴むと
前に引き寄せた
紫苑が後ろから煉獄に抱きついているような体勢だ
煉獄の肩に紫苑の柔らかい胸があたる

紫苑「し、師範…」

煉獄は掴んだ手に
愛おしそうに口付けた
紫苑はその仕草に胸が高鳴る

紫苑「あの…」

煉獄「昼間だからなんだというのだ」

と話し出す煉獄

煉獄「こんなにも美しく愛おしい女がそばにいて
耐えられる男などいるのか」

紫苑「師範…?」

煉獄「このままお前を抱けば
精神が弱いということになるのか?」

煉獄は自問自答しているようだった

紫苑「…っ、ですが…
ここではお父上や千寿郎くんもいますから…」

煉獄「…そうだな
俺は部屋に戻る
そんな姿のお前といては
我慢ならない
隊服が乾き、雨が上がったら修行を始める」

そう紫苑に言い残し
煉獄は部屋に戻った
紫苑は居間で1人、隊服が乾くのを待っていた
少しして隊服を見ると、既に乾いていたが
サラシはまだ使えそうになかった

『サラシ、頂けないかな…』
と紫苑は千寿郎を探すが見つけられず、
煉獄に聞こうと部屋の前に来た

紫苑「師範、すみませんがサラシがありましたら
頂きたいのですが」

返事がない

紫苑「師範?」

もう一度尋ねるがやはり返事がない

紫苑「失礼致します」

と声をかけ、静かに襖を開けると
煉獄がはあぐらの上に本を持ったまま
壁にもたれて眠っていた
/ 294ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp