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【鬼滅の刃】まぐわい

第19章 義勇×しのぶ④


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しのぶの診察室の扉を叩くと
「どうぞ」と返事が返ってきた
義勇が入ってくるとしのぶは少し驚いた顔をして
立ち上がった

しのぶ「あら?冨岡さん
どこかお怪我でも…」

しのぶが言い切らないうちに
義勇の口付けで言葉が遮られた
蝶屋敷で義勇がそんなことをしたのは
初めてだったので、しのぶは驚いた

しのぶ「冨岡さん…?」

義勇「不死川と何かあったか」

義勇に聞かれて、しのぶは黙った
不死川が蝶屋敷にくるのは
禰豆子のためだった
そのことは、誰にも言えない秘密だった

義勇「…言えないのか」

しのぶ「言えないんです…
わたしだけの問題ではないので」

義勇「…不死川に抱かれたのか」

しのぶ「えっ⁉︎
なぜそうなるんです?」

少し間を置いて
義勇はしのぶを見つめた

義勇「しのぶ、好きだ」
しのぶ「………え」

しのぶは義勇が言うはずないと思っていた言葉に
目を丸くした
義勇はしのぶを抱きしめる

しのぶ「冨岡さん…」

義勇がこんな真っ当な告白をしてくるとは
しのぶは俄かに信じられなかった

義勇「お前を俺のものにしたい
お前は違うと言うなら、今後もう俺はお前を抱かない」

ぎこちない義勇のその言葉に
何かの言い違いや思い違いでなく
自分の捉えた意味で、義勇が言葉を発したのだと
悟ると、しのぶは涙を浮かべた

しのぶ「義勇さん、わたし…
ずっと、不安でした
他の男に抱かせるなとか
独占欲丸出しなこと言うくせに
決定的なことは言ってくれなくて」

義勇「…すまない」

しのぶ「わたしも義勇さんが好きです
だからもう抱かないなんて言わないでください…」

義勇「しのぶ」

義勇の呼びかけにしのぶが顔を上げると
大きな瞳から一筋涙が伝う
それを指で拭うと義勇はしのぶの目を見つめた

義勇「好きだ
今まですまなかった」

しのぶ「ふふ、
…仕方ないから許してあげます」

どちらともなく唇を重ねる
何度か触れるだけの口づけをした後
我慢できなくなった義勇が
急に舌をねじ込み
しのぶの口内をねぶった

しのぶ「ん、…ぁっ…ふ…」

しのぶの声と唾液が絡む音が響く
義勇の手が尻に触れると
しのぶは止めるようにその手に自分の手を添えた
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