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【鬼滅の刃】まぐわい

第19章 義勇×しのぶ④


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煮え切らない義勇に、
煉獄と宇髄はやきもきした
煉獄が口を開く

煉獄「胡蝶は君を選んだ」

義勇は煉獄に目を向けた
義勇が発するより先に宇髄が口を開く

宇髄「おい煉獄そりゃどういう…」

煉獄「冨岡と胡蝶が
うちの屋敷で致した後のことだ
俺も胡蝶の体に興味が湧いてな」

ブフっと宇髄がお茶を吹きだして
大笑いした
その横で義勇の顔が険しくなってきている

宇髄「煉獄、お前ほんと
そういうとこ驚かしてくれるよな!」

煉獄「声が聞こえたものでな
自分でも啼かせてみたいと思ったのだ!」

宇髄「はぁ…お前に狙われて
乗らねぇ女はいないだろ」

煉獄「ある日蝶屋敷で胡蝶を誘ったのだ
冨岡、お前と関係を持ったことを
思い詰めていたようだったから
俺が紛らわせてやろうと…」

煉獄の話の途中で
義勇が勢いよく立ち上がって煉獄の襟を掴んだ
その顔は鬼に向ける時と同じくらい険しく
普段感情を見せない冨岡が
こんなにも怒りを露わにするのを
初めてみた宇髄と煉獄はとても驚いていた

煉獄「冨岡、落ち着いてくれ」

煉獄がそう言っても
義勇の手にさらに力が込められた
腹の底に、いつかも抱いた黒い感情が渦巻く

義勇「…抱いたのか」
煉獄「いや、抱いてない!」

それを聞いて義勇は煉獄の襟を
パッと離し、座り直した
宇髄はその様子を見て
義勇がしのぶに惚れていることを確信した

煉獄「断られたのだ!
女を誘って断られたのは
初めてだったものだから驚いたぞ!
胡蝶はお前でなければ嫌なのだろう」

義勇は一瞬俯いて
顔を上げると

義勇「悪かった」

と煉獄に謝った
煉獄は笑顔で

煉獄「いや、俺も悪かった!」

と明るく返した

宇髄「まぁ、でも今ので冨岡の気持ちは
派手にはっきりしたな」

義勇「…なぜだ?」

宇髄と煉獄が義勇を見て固まった
義勇はよくわからない表情をして
2人を見つめた

宇髄「いや、派手に煉獄に妬いてたじゃねぇか!」

義勇「やく?」

煉獄「よもや…」

煉獄は呆れたような顔をして
お茶を飲んだ

宇髄「嫉妬っつーんだよ!
好いている女が他の男に取られそうになったり
他の男に目を向けてたりすると
嫌な気持ちになるだろ!
そいつ殺したくなるだろ!
それが嫉妬っつーんだよ!」

宇髄が義勇に捲し立てた
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