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【鬼滅の刃】まぐわい

第16章 うた×縁壱


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縁壱は
男女とは不思議なものだと思った
人並外れた能力を持って生まれた自分すら
うたの前では欲に負けて
自分を曝け出してしまうことが不思議だった

翌朝、うたはいつもと変わらず
朝からよく喋るが目を合わせない
縁壱は心配になって
自分から話題を持ち出した

縁壱「うた、昨日はすまなかったな」

縁壱が謝るとようやく目があった

縁壱「怖かったろう」

うたは顔が赤くなった

うた「そんな!
縁壱さんが怖いなんてことは…
ただ、その…なんだか恥ずかしくて
あんなこと初めてだったから」

うたがそう言うと
縁壱は笑みを浮かべた

縁壱「俺も初めてだ」

うた「な、なんだか縁壱さんが
すごく、男の人なんだなぁって思って
子供同士だったのに、変な感じで
そう思うとなんだか…」

うたが言葉を詰まらせるので
縁壱は「?」と首を傾げる

うた「なんだか…いつもより
かっこよく思えて…」

うたは縁壱の顔を見つめながら
真っ赤になった
縁壱はそんな様子を見て
心がきゅうっと締め付けられる思いになり
うたを抱きしめた

縁壱「俺も、うたの女らしさに目が眩む思いだ」

と微笑んだ
うたはその言葉に照れてしまい、
目を伏せた
そんなうたの頭を撫でると
縁壱は仕事に出た

夜、食事を終えると
うたがそわそわしている

縁壱「うた?」

うた「はい!」

縁壱「何かあったか?」

うた「いいえ…!」

縁壱「落ち着かないようだぞ」

縁壱に聞かれ
うたは、はぁ、とため息をついた

うた「緊張してるんじゃ
この後のことを考えて…」

意識しているうたが可愛くて
縁壱は笑みが溢れた

うた「縁壱さんは緊張せんのか?」

縁壱「気は高揚しているが、緊張はないな」

うた「そうなんか…
肝が据わっとるんじゃな」

片付けと風呂を済ませ
うたが風呂に入っている間に
布団を敷く縁壱

風呂を済ませたうたは
肌が火照り唇は赤くしっとりと蒸気している
縁壱は思わずその首筋に吸い付いた

うた「…っ?縁壱さん…?」

うたは首筋の感触にドキリとした
縁壱は唇を離すと

縁壱「うた、早く布団に入ろう」

そう言って一度後ろから軽く抱きしめると
うたから離れた
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