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【鬼滅の刃】まぐわい

第16章 うた×縁壱


3

お互いに支え合って生きてきた縁壱との子供
その子を抱くこと
その子が大きくなり、また家族を作り
自分たちの出会いが未来まで波紋を広げること
そんなことを想像すると
胸が暖かくなった

何かを欲しいなどと言ったことのない縁壱が
子供が欲しいということの重み
幸せを求める切なる願い
うたは縁壱の子を産みたいと思った

うた「私も、縁壱さんの子が欲しい…」
縁壱「うた…」

縁壱はうたを強く抱きしめた

縁壱「うた、触れてもいいか」

うた「ふふ、もう触れてるよ」

縁壱「違うもっと、奥まで…」

それを聞くとうたの心臓は早鐘を打った
うたが緊張しているのを察して縁壱は

縁壱「少しずつでいい」

と付け足した

うた「…お願いします
私も…いい?」

縁壱「ああ」

縁壱が返すと
うたも縁壱の背に腕を回した

うた「あったかいねぇ」
縁壱「…そうだな」

2人は幸せそうに笑った
しばらく抱き合っていたが
縁壱が少し身を離すので
うたは不思議に思ったが
次の瞬間、互いの唇が重なっていた

うたは少しビクッとした
唇を重ねただけなのに
何故か鼓動が早くなる

縁壱はうたの唇の柔らかさを楽しむように
何度も離しては押し付けを繰り返した後
舌を出して唇を舐めた

またうたがびくりとする
歯をなぞると、うたが少し口を開けたので
そこに舌を入れる
うたの舌を見つけると
撫でるように自分の舌を擦り付けた

不思議と舌をすり合わせているだけで
体が熱くなる
気持ちが良くて、やめられなくなる
縁壱は口付けに夢中になって
知らないうちにうたを押し倒していた

縁壱はうたの腰に手を回し
自分の体と密着させながら
無意識で硬くなった自身を
うたに擦り付けていた

初めて感じる男性の硬く熱いその感触と
本能のまま動く縁壱に
うたは少し怖くなった

うた「んっ…、よ、縁壱さん…っ」

うたが名を呼ぶと
はっと縁壱は我に帰った

縁壱「あ…すまない…」

縁壱は自分で驚いていた
こんな風になったことは今までなかった
自分の欲を制御できない感覚
そんな自分がいることを初めて知った

縁壱「すまない…うた…、つい我を見失った」

うた「ううん…大丈夫」

縁壱は横になり、
うたを抱くと

縁壱「少しずつ、な」

と言い、うたの頭を撫で、目を閉じた
うたは今しがたの出来事が衝撃で
中々眠れなかった
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