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【鬼滅の刃】まぐわい

第12章 伊之助×仄華(創作キャラ)


3

食事を済ませ、少し眠り
朝になると伊之助はほのかの家を出ることにした

ほのか「伊之助さん、いつでも遊びにきてくださいね」
伊之助「…おう」

それから伊之助はほのかが気になって、
つやつやのドングリを持って
何度か様子を見に来るようになった

月に1回程度だったのが、今では週1度は
ほのかの家に来る様になっていた
ほのかも、伊之助が来てくれることで
徐々に明るくなっていき
親友の様な、姉弟の様な居心地の良さだった

伊之助が話してくれる鬼殺隊での話は
ほのかにとって興味深いものだった
兄を殺した鬼を滅殺せんと戦ってくれている
伊之助や鬼殺隊のことを、心から尊敬し
手助けしようと思った

次第に伊之助以外の鬼殺隊員の手当てなども
手伝うようになり、
ほのかの家には人の出入りが多くなった

そんなある日のこと
久しぶりにやってきた伊之助が
どこからどう見てもむくれている

ほのか「伊之助、どうしたの?どこか痛い?」

優しくほのかが話しかけるが

伊之助「うるせぇ」

といって何も言わない
『どうしたんだろう…』と
とりあえずお菓子を持ってくるほのか

ほのか「お腹が空いてるの?お煎餅あるよ」

伊之助は黙って煎餅を手に取る

ほのか「黙り込んで…どうしたのよ」
伊之助「俺の場所だったのに…」

ほのかに背を向けたまま、伊之助がボソリと呟く

ほのか「えっ?」
伊之助「ここは俺の場所だ」

どうやら伊之助は、ほのかの家に
色んな隊員が出入りしているのが嫌なようだ
ほのかは拗ねている伊之助が可愛く思えて
胸がきゅんとした

ほのか「伊之助…ここは伊之助の場所よ
傷もないのに泊まったり、遊びに来たり
私がいない間も出入りできるのはあなただけ」

伊之助を抱きしめながら
ほのかはそう言った

伊之助「お前、俺のことガキだと思ってるんだな」
ほのか「え…」

気づくとほのかは伊之助に押し倒されていた

ほのか「伊之助…?」

腕を抑えられ、ビクともしない力の強さに
焦りを覚える
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