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【鬼滅の刃】まぐわい

第10章 伊黒×甘露寺


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宇髄が皆のところに戻ると

宇髄「甘露寺!伊黒に水持ってってくれねぇか?
具合が良くねぇみたいで辛そうだ」

蜜璃「え!大変!すぐ行きます!」

伊黒の部屋に行こうとする蜜璃に
何か宇髄のもくろみを察したしのぶが声をかけた

しのぶ「蜜璃さん、負けないでくださいね
大丈夫ですから」

蜜璃「えっ?」

立ち止まる蜜璃に
しのぶは微笑んだ

しのぶ「早く行ってあげてください」
蜜璃「う、うん…?」

蜜璃は不思議そうな顔をしながら
伊黒の部屋へと急いだ

蜜璃「伊黒さん、甘露寺です。入ります。」

と声をかけてから部屋に入ると
伊黒は顔を紅潮させ、息を荒げ、
じんわりと汗をかいている

蜜璃「大丈夫ですか…?辛そうですね…
お医者様呼びますか?」

伊黒「いや、いい…そのうちおさまる」

蜜璃は心配そうにしている

蜜璃「お水飲みますか?」

蜜璃が水を差し出すと
伊黒は大人しく受け取った

伊黒「ありがとう甘露寺
俺は大丈夫だから、もう戻れ」

このまま蜜璃が隣にいては
自身を抑えられるか分からないため
戻るように促す伊黒

蜜璃「私…伊黒さんのそばに居たいです…」

蜜璃は顔を赤くして伊黒に伝える

伊黒「甘露寺、気遣いは嬉しいが…」

蜜璃「辛そうな伊黒さんを1人にできません…」

伊黒は蜜璃に見つめられ、理性が揺らぐ
蜜璃が寝ている伊黒の手に触れると
伊黒は媚薬で感覚が過敏になっているため
ビクッと大きく体を弾ませ手を引いた
蜜璃はその行動に傷つき

蜜璃「すみません…」

泣きそうな顔をして伊黒のそばから離れようとする
伊黒は起き上がり、蜜璃の手を掴んだ

伊黒「すまない違う!違うんだ甘露寺!」

慌てて蜜璃を引き止める
すると蜜璃の目から涙が溢れた

蜜璃「私…伊黒さんが好きなんです…」

伊黒は驚き、目を見開いた
まさか蜜璃が自分をそんなふうに思っているとは
夢にも思っていなかった
鼓動が早くなるのを感じる
理性がどこか遠くへと飛んでいきそうだった

伊黒「甘露寺、俺は…駄目なんだ俺のような人間は…」

伊黒は目を伏せる
『大丈夫』としのぶに言われた言葉を思い出し、
蜜璃は伊黒に抱きつくと

蜜璃「伊黒さんは駄目じゃないです!
優しくて強くて私を守ろうとしてくれる…
私は伊黒さんじゃないといやなの!」

蜜璃は泣きながら伊黒を抱きしめた
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