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君に届くまで

第84章 新たな拠点、新撰組



「何か御用ですか?」

「誰のせいだと思ってるのかな!?」

「今何時だと思ってるのかな!?」

飄々としたレンに乱と加州が吠える。

「さあ?今は…何時ですか?」


「「「亥の刻!!」」」

レンの、のらりくらりのとした言葉に、加州、乱、大和守が怒鳴りながら詰め寄った。
が、やっぱりそれを気にする彼女ではない。

「というと…なんだ、九時くらいですか。少し早かったですね。丁度いいのでこのまま出かけてもいいですか?」


「「「「「どこに!!?」」」」」


彼らは驚愕しっぱなしである。

「待って、ちょっと待って。まずは何処で何をしていて、これから何処に行こうとしているのか聞かせてくれないかい?」

一番の保護者が冷静にレンを止めると、彼女は素直に応える。

「とりあえず、私が見たものを全て話します。」

そう言って、レンは燭台切の隣に座った。

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