第2章 翌朝しおり事件
「多分、ミヤビさん危ないです予感ですけど」
「予感?根拠はないの?」
「ええまぁ、男の感てやつですかね」
「はぁ、それだけ?」
「ええまぁ、そういえば約束のこれ」
「どーも」
「少し強引な真似してすみませんでした、今度会った時続き聞かせてくださいね」
「さぁね?あとさっき迄の態度すごい癪に障った」
「でもそうしないと言ってくれなかったでしょう?…本当に申し訳なかったです」
ジト目でみていると申し訳なさそうなエレンが不意にも可愛く思えてしまった。
「さぁ帰った帰った!私今から会う人いるの」
「それは、じゃあ失礼します!」
「はーい、訓練がんばって!」
ニコニコと手を振るエレンを見送って扉を閉めようとすると横から黄色いものが出てきた。
「あの、さっきの食堂の、アルミン・アルレルトと申します」
「ウンんん、そっかァ…いたんだァ…」
…どこまで聞いていた?