第2章 翌朝しおり事件
生意気なやつめ
エレンと私の関係はあまり無かった……気がする。
何故こんな突然詰められてるのか。
そんなことは良いんだ私のことよりしおりが大事!
私がしおりを取ろうとするとヒョイと避ける。これには睨まずにはいられなかった。
数回繰り返しただけでゼーゼー言ってしまうのはエレンの手足の長いこと。
「もうなんなのぉ…返して!って!」
ピョン!とジャンプを1つ
「じゃあ観念して答えてくださいよっ、と、危ねぇ」
やった!やっと掠った!じゃなくて、
「参った、答えるから返してよ」
「話す気になってくれたんですね。答えた後返します」
「ちょとぉ?!……
はぁ分かった」
も、もう無理、息切れがバレないように平気なフリして話してるけど結構キツい。多分顔は赤くなっている。
そこからはアッサリ、実は団長が好きで見に行っていたということを伝えた。
…………だってしおりのためだもん。しおりのお陰で恋が始まったと言っても過言じゃない。
そしてこの気持ちはナナバを含め信頼を置ける数人にしか言ってないことまで言ってあげた。出血大サービス。
してまあまあ、…その話を聞いていたエレンといったらポカーンとドン引きが混じった表情をしていた。私だってそんなストーカーじみたことことしてるなんて上官に打ち明けられたら引くけどさ?
「ど?面白かった?」
ドン引きしてる人に対する対応なんて知らない。
羞恥心でツンケンしたような言い方になってしまう。
「、思ってたよりミヤビさんて…いや、ハイそうですね、」
「そんなことより!
んなことどうでもいいの!それよりなんでこんなことしたのか答えなさい」
内心ヒヤヒヤしつつエルヴィンの話を強制終了させ私の本題へと行く。