第2章 翌朝しおり事件
あれからあの少年は着替えるため自室へ帰ってしまった。
私はというと少年がいつ来てもいいように早めに食事を終わらせすぐ自室へと帰った。
茶封筒にクリーニング代を入れ準備万端でノックを待つ。
トントン、と控えめなノックが聞こえた。きっとあの少年だ。
「さっきはごめ…エレン?」
「ぁ、ミヤビさんに渡したい物があって、」
「う、うん」
「これです」
無くしたしおりだった。
「えなんで、というよりわざわざありがとう!」
「いいえいいんです」
…ニコニコと顔を合わせ続ける。
「本当に助かった」
「はい」
こいつ意図的にやってるな。
笑顔が引きつる。
「…貰っても?」
「聞きたいことがあるんです」
「答えれる範囲で。どうぞ?」
待ってましたと言わんばかりの即答についイラッときてしまった。
「昨日はあんな時間まで何をしてたんですか」
ん?
「ええ、そうだね。
なんで?」
「何か隠してましたよね。寝惚けてても分かりましたよ」
「言えないと言ったら?」
「これは渡せないですね」
「そう。」
「…え、いいんですか?」
言い訳がないでしょ!?とは言わずここは冷静に心を落ち着かせ…
「言えない」