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あなただけを…

第18章 ➖お大事に…➖


-コンコン -

「なんだいキミたち…
 怪我人の部屋にどやどやと集まって…」

「ふなっ!怒りんぼリドル!」

グリムの発言で見知らぬ赤髪の少年が
この寮の寮長…
リドル・ローズハートだとわかる…

「怒りんぼって…キミたちが…おや、キミは」

周りを見渡すリドル先輩と目が合う

『初めまして…リドル・ローズハート寮長…
 オクタヴィネル寮1年のサラです』

そう挨拶をして
ブレザーの端を持ち
スカートの様に見立て
彼に向かって礼をする

「ああ…キミが唯一の女生徒か…
 よろしくサラ
 それはそうと、トレイ具合はどう?
 何か食べたい物や飲みたい物はある?」

私との挨拶をそこそこに交わした後
トレイ先輩へと視線を向け問いかける

「そんなに心配しなくても大丈夫だって
 言ってるだろう?」

「でも、その怪我はボクのせいで……」

用事があり昼休みに3年生の教室へ行った…
その際にリドル先輩が足を踏み外しそうになり
トレイ先輩がそれを庇った為
今回の怪我に繋がってしまった
そう言った内容だった…

「皆んな…これってさ…」

エースが小声で私達に話しかけてる…

「やっぱりウッカリじゃないかも…」

監督生がそう答えていた

「…トレイくんの怪我は残念だったけど
 その分リドルくんが
 超頑張ればいいじゃん♪」

「あ、ああ。そうだね。」

「ささ、もう怪我人はゆっくり休ませてあげよ
 退散退散〜」

『あ、ちょっと待ってトレイ先輩に渡す物が…
 みんな先に出てて』
 
「はーい…んじゃ外で待ってるねー?」
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