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あなただけを…

第17章 ➖用心棒➖


=学園長室=


「みな揃っていますね…
 では、早速本題に入りますが…………」

昨日私に話してくれた様に
オーバープロットについての説明を始め
特別授業と呈し
ゴーストとの模擬戦も行われた

「ふなっ!?オレ様の魔法石…
 なんか薄汚れてるんだゾ!?
 擦っても汚れがとれねぇ!」

各々マジカルペンを見て
薄汚れているのを確認した後
汚れた理由とマジカルペン
この2つについての説明を
クロウリーが始めた…

「ごく一部の例外を除いて
 ブロットの許容量にそれ程大差ありません。
 つまり……
 ローズハートくんやサラさんの様に
 魔力量が多い人ほどプロット蓄積には
 細心の注意をはらわねばならないのです…」

私の名を呼ぶクロウリーに
一同が驚きの表情を浮かべ
一斉に私を見る…

「え?学園長… サラって…
 今ココに居るサラじゃないよね?」

エースが私を指差し
クロウリーへと問いかける

「ココに居るサラさんですが…
 私おかしな事言いました?」

片方は腕を組み
もう片方は顎を押さえ首を傾げるクロウリー

「いやいや…だって俺ら1年だし…ねぇ…」

エースが私を見つめ
“そんな風には見えない“
と、言った表情で見つめてくる…

それもそのはず
授業は手を抜いて平均より少し上
それくらいの力しか出していなかった

「サラさん
 見せて差し上げてはいかがですか?」

『え?どっちのを出せばいいのよ?』

普段の授業では他の生徒と変わらぬ様に
詠唱したり、魔法陣を書いたり…
普通を演じて発動していた為
彼に問いかけてしまった

「本来の発動の方で大丈夫ですよ…
 さぁ!ゴーストに向かってどうぞ!」

何故か目を輝かせるクロウリー
早く!と、目で訴えてくる
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