第17章 ➖用心棒➖
何度か瞬間移動して
彼等を探す
漸く見つけた人物へと声をかける…
『……あっ…いた!…ジェイド!』
「サラ…どうしました?
そんなに慌てて…」
走り寄る私に少し驚いた表情を見せるも
直ぐにいつもの表情へと戻る
『急で悪いんだけど…
暫くラウンジ出れないかもしれなくて…』
「ほぉ…それで僕と交渉しに来た…と?」
『うん…なんだったら乗ってくれる?』
「そうですね…何でもよろしいんですか?」
『ん〜…この間みたいな事で無ければ…』
この間の出来事を思い出し
俯き気味に答える…
「フッ…冗談ですよ…そうですね…
珍しいキノコを入手する事は可能ですか?」
『え?…珍しいキノコ??』
思いもよらぬ答えに思わず顔を上げる…
「はい…この間まで大切に育てていたんですが
思わぬ事件に巻き込まれてしまいまして…
無くなってしまったんです…」
少し悲しげに話すジェイド
その後…
珍しいキノコと言われた
“キクラゲの原木“を代価として
手を打つ事にした…
放課後…
学園長室前で彼らと合流し入室する