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あなただけを…

第17章 ➖用心棒➖



翌日の昼食時…
彼らの姿を探した
いつもよりも賑わいを見せている為
中々彼らを見つけられずに居た


「ふ、ふ、ふなぁ〜〜〜!!!
俺様のデラックスメンチカツサンド〜!!!」


グリムの悲鳴と声が耳に入る
それを頼りに彼らを見つけ出した

『あ、居た!こんにちは…お久しぶりね?』

全員を見渡し声をかける…

「あ… サラ!久しぶりじゃん?」

エース、デュース、グリム、監督生…
彼らと次々と挨拶を交わし
昼食を共にする許可を得る
暫し談笑をして
先程起きた事を知った

(身体が勝手に動いて交換ねぇ…
 ん〜…洗脳か操作系かしらね?
 厄介なユニーク魔法ね…)

彼等と会話をしつつ
そんな事を考えていた
手掛かりを探す為に
グリムを凝視するも
薄っすらと使用者の魔力が見え
辺りを見渡すが近くには居らず
使用者を見つけ出す事は出来なかった

「そいや…オレたちさぁ
 今日の放課後学園長に話があるから
 来いって言われてるじゃんか?」

『あら?そうなの?私もそうなんだよ…』

偶然を装い彼の話に乗ってみると
案の定と言った感じで
グリムが身を乗り出し
私達の会話に入り込んできた

「そうなのか?それならオレ様達と
 サラも一緒に行くんだゾ!」

傍らでは“うんうん“と
頷く監督生の姿が見えた

(いい子というか…騙されやすいと言うか…)

彼等に不安を抱きつつ
会話を続け話がまとまった

放課後、学園長室前で落ち合う約束をし
昼食を済ませ
直ぐに彼等の元を離れた

自寮の3人のうち誰かを見つける為に……


(はぁ…誰に会っても気まずい…)
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