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あなただけを…

第12章 ➖溢れでる気持ち➖




=音楽室=


昼食時にも関わらず食堂に行かず
1人壁にもたれ掛かっていた…

“例の“一件以来
連日…彼から逃げ回る日々が続いていた
魔力の消費量が激しく倦怠感を覚える身体

(もう一層のこと秘めた気持ちを消し去り
 心も身体も差し出せば……)

疲れからか負の感情が支配し
諦めに似た様な気持ちが渦めく…
が、フロイドのあの眼差しを思い出す

(本気のあの子に対して失礼だよ…
 ダメだ…こんな気弱でどうするの!
 まだ、逃げ切れるのだから…)

気持ちを奮い立たせ
集中する為に
瞼を閉じ深呼吸をしていると
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