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あなただけを…

第10章 ➖賑やかな食事➖


「次はー…イグニハイド…って…
 ここら辺には座ってないなぁ…
 あそこはガード堅くて…陰……」

「根暗が多いって事か?」

彼の言葉を遮りストレートに言ったグリムを
やんわりと彼等が窘めていた…

「最後は…ディアソムニア寮…いたいた…
 奥の特等席に固まってるメンツ…
 黄緑と黒の腕章が目印」

視線を向けるとリリアちゃんと目が合った…
しっー と、人差し指を口元に当て
悪戯っ子な表情を浮かべていた

(あぁ…コッチに驚かせに来るんだな…)

その表情で何となく察しがついたので
黙って彼等の話しを聞いていた…

「あそこはさぁ…オレたち庶民が話しかけ
 づらいオーラ放ちまくりなんだよね…」

「アレ?子供?」

そう聞きリリアちゃんに注目が一瞬集まったが
直ぐにクローバーの子が
彼について話し始めたので彼に注目が集まった

「飛び級制度はあるが…あれは3年の……」
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