第8章 ➖新たな日常と契約➖
「みぃ〜つけた!…ミノカサゴちゃん」
「フフッ…ごきげんよう新入生さん」
背後を高身長の双子に挟まれ
立ったまま覗き込む様にして話しかけられた
『あぁ…鏡の間以来?』
席に座ったまま…彼等を見上げ答える
すると近くに座っていた生徒が
彼等に恐れをなしたのか
食べ物を急いで口に詰め込み
逃げる様に立ち去り
私の隣に座る彼等…
「そうなりますね…では、改めて自己紹介を…
僕はジェイド・リーチ…こっちは双子の…
フロイドです」
「どーもぉー、フロイドでーす。
よろしくねぇー?でさぁ…
ハナシがあるからミノカサゴちゃんさぁ…
ちょ〜っとオレらについて来てくれる?」
薄ら笑いを浮かべ
拒否権など無い…と、圧を掛けてくる
垂れ目の子
『は?急ね…いったいドコによ…?』
「まぁまぁ…おとなしく僕らと…ね?」
そう私が問いかけると
間髪を入れずに
今度はもう1人が口を開き
コチラも有無を言わさない…
と、表情で訴えてくる
場所が場所だけに騒ぎを起こしたくなかった為
大人しく彼らに従う事にした…
私を挟む様にして
少し前を歩く2人に必死になってついて行くと
とある場所へと到着する。