第7章 ➖2人だけの式典➖
『あっ…今日式典…』
「え?…あぁ…だからその服を……」
先程までの大人の余裕など無く…
項垂れたかと思えば
顔を上げ頬を膨らませ
子供っぽく拗ねるマレウス
可愛らしい見た目とは裏腹に
本格的に彼が拗ねた証…
『ほ、ほら代わりにこうしてまた会えたんだから…
ね?…それに……』
思い付く限りの言葉で鼓舞し必死になる私…
そんな私を見て笑顔を取り戻すマレウス
「ふっ…ふふ…もう平気だ…礼を言うぞ
そろそろ僕は寮へ戻らなくてはいけない様だ
また会うとしようサラ」
-パチン -
指を鳴らし立ち去るマレウス
私も指を鳴らし自室へと戻り
適当に過ごし眠りに就くのであった…