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あなただけを…

第64章 ➖弱点?➖



「サラ…起きてください。
 そろそろ準備をしないと遅刻しますよ?
 … サラ!!」

揺さぶられながらアズールの声が聞こえる…

寝起きは悪くないが
休みの間に散々可愛がられた身体は重く
目を開けるのも億劫になる程に

『ん……誰のせいよ…しんど…もうヤダ…』

「流石に無理をさせすぎましたかね…
 サラそのままでいてくださいね?」

よっ…と、言葉と共に身体が浮き
お姫様抱っこで浴室へと連れて行かれ

全身を洗われていた…
洗い終わるとタオルで全身を拭かれ

タオルに包まれたままベッドへと戻り
寝かされた

『…アズール…私の上半身起こしてて…』

そう頼むと後ろから支えるようにし
上半身を起こしてくれ

魔法を使い魔法薬を出し
それを飲み干す
暫くすると…薬が効果を表す

気怠かった身体は羽のように軽くなり
疲労感を消し去った
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