第63章 ➖新たな問題➖
「はぁ…やっと静かになりました…。
それはそうと、マヨネーズ……
実験の時の事を思い出してしまいましたね」
『ん?実験…魔法薬学かなにか?』
「えぇ、火傷を一瞬で治す魔法薬を作った際の
ことを思い出してしまいましてね」
『あぁ、分離しちゃうからコツが必要よね。
で、その感じからするに完成はした様ね…
腑に落ちない事でもあったのかしら?』
「そうなんです。
その時の相棒がジャミルさんなんですが…」
『あぁ…あの子か…あの子は要注意ね。
禍々しい感じと、力もそれなりにありそうで
アズールよりも演技派かもね?あの子』
「ジャミルさんをご存知でしたか
僕よりも?…んー…やはりそう思いますか
僕もずっと目をつけているのですがね…
どうも掴めないんですよね彼は…」
『まぁ、そのうちわかるでしょう?
用心するに越した事がない人物ではあるね』
「そうですね。
さて、サラ食後の運動と参りましょうか
まだ休日ですしね……」
いつの間にか眼鏡を外し
ニヤリと怪しげな笑みを浮かべるアズール
そんな彼に腕を掴まれ
ベッドへと引き摺り込まれるのだった……