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あなただけを…

第63章 ➖新たな問題➖



私はベッドに座ったままで
アズールは机のある方へ腰を掛け
一口食べ うまっ
と、口にしていた
そんなあなたの背を眺めていた

その後は黙々と食べ進め
食事を終えていた
部屋着へと着替え
眼鏡をするアズール

少し談笑していると
部屋にノック音が響き渡り
彼らが入室してくるのだった

「失礼します。僕たちに用とは?」

「アズール…なんの話しー?つまんねぇ〜
 のならさぁ…オレ!サラ連れて帰るね♪
 …アレ?また契約したの〜?
 サラの姿戻ってね?」

「フロイド…
 お前はサラを連れて帰るな!
 僕のパートナーだ!」

「おやおや2人共…
 ココは間を取って僕が連れて帰りますね?
 これで問題ありませんよね。ふふっ♡」

「「問題大あり/だ」」

一気に賑やかになる室内に
思わず笑い出してしまう

『ふっ…ははっ!仲良すぎでしょあなた達』

「「「どこが/ですか」」」

3人が声を揃えて反論してくる
その後もわちゃわちゃとしているのを
暫く見守っていた


(いい仲間に恵まれたね。よかった…。
 2人が居てくれて本当に…よかったよ…)



「サラ〜!!
 みんな譲ってくんねぇんだけど…
 ヤダ!オレ!サラと居る!!」

「サラ…。アズールが…
 幼気な僕たち兄弟をいじめるんです」

左右に座った彼らに抱き締められていた

『い、幼気?フロイドはわかるかもだけど…
 ジェイドは……」

言葉を詰まらせていると
ベッドから降りて
ジェイドが正面に回り込み
しゃがんで頬をプクッと膨らませた

普段の彼からは想像も出来ないくらいの
愛くるしい表情で見つめてくる…

『……うっ…ソレは反則なんだけど…』

思わず赤面して頭を撫でてしまった

「サラ!
 あなたも戯れてないで本題へ入って下さい」

少しムスッとした
あなたが私たちに向かって
語気を強めて言った

「「『は〜い/はい』」」

返事をして、姿勢を直し
話を聞く体勢をとる
3人をいつもの順にし
ベッドへ座らせる

私は机のある椅子を彼らに向け座る
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