第62章 ➖再契約➖
「次々とオーバブロットする生徒達に
巨大な獣ですか。確かに僕で3人目ですし…
監督生さんやグリムさん。
巨大な獣はグリムさんの、オーバブロット
した姿なのかもしれませんね。
獣なんてこの学園では彼ぐらいでしょう」
『そう。私もそう思ってたのよ…。
グリムの可能性は高い。高いんだけどね…
あの子そこまで魔力も無いわよね…
オーバブロットする迄に至らないわ』
「そうですね。
寮長又は、副寮長ほどの
魔力は持ち合わせて無いと
ブロットの蓄積量が足りませんね」
2人で暫く黙ったまま
思考を巡らせたが
答えは出なかった
その際にクロウリーの顔が頭に浮かび
新たな問題が生じるかもしれない事を思い出す
『あ!クロウリーで思い出した…。
ねぇ…2人をココに呼んでもらってもいい?
全員集まったら話しをするから…』
「学園長ですか…?えぇ、わかりました。
2人に連絡してみますね…」
そう言って
スマホで彼らに連絡を入れるアズール
直ぐに返信は来たが…
時間が掛かるとの事で
先程作ったスープとサンドウィッチを
彼へと手渡し、彼等の到着を待っていた…