第62章 ➖再契約➖
「ふふ…
更に今回はおもしろい仕掛けをしましたよ?
サラ…受け取って下さいね」
−ポンッ−
音と共に契約書が消え
17の姿の私とシンプルなデザインの
黄金の指輪が2つ現れた…
「サラ左手を僕に…」
そう言われて、頷くと…
彼へと左手を差し出す
先程の指輪を薬指へとはめ
私も彼へと指輪をはめる
「これで僕とあなたの証になる…
この印の様には、消えることのない印…」
愛おしそうに首元の印に右手で触れるアズール
『また消えたら付けるけどね?
ふふっ…それにしても指輪ねぇ…。
互いの証になっていいわね。
コレで夢じゃないって証になるわね』
「喜んで頂けてなによりです… [#da=3#]…」
少し潤んだ瞳で甘く名前を囁かれる…
『ちょっと待ちなさい!
昨日?今朝?散々したでしょう…』
「しましたが…
僕はまだまだあなたを愛し足りませんよ?」
『…ん?…毎回あれだけするの?』
「えぇ。当たり前です。
あなたをどれだけ愛しているのかを
身体にも証明しなくては…
僕の気が済みませんよ?」
その言葉を聞き絶句した
と、同時に大事な事を思い出した
『アズール遊んでる場合じゃなかった…
あなたに話さなきゃいけないことがある…』
そう切り出し
何故この世界に戻って来たかを説明した…