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あなただけを…

第47章 ➖溶かす準備➖


=鏡の間=



「このアズールがくれた魔法薬…本当に
 水の中で呼吸が出来るようになるのか?」

『そんなに心配なら私の魔法薬飲む?』

「「「「はっ!?/ふな”っ!?」」」」

彼等の前へと急に現れた為
ユウ以外のみんなが驚いた表情で私を見た…

「はぁ…マジ心臓に悪いからやめてそれ…
 てか、サラの魔法薬って?」

エースにそう問われて
魔法を発動させ
水中で呼吸の出来る魔法薬を3本出した…

『はい!コレが私のね…
 アズールのも私のも効果は変わりないよ?
 ただ…味だけが違うのよ』

「まぁサラもそう言ってるし…
 とりあえず飲むか…」

薬はジャンケンでどっちを飲むか決まり…

ユウ、ジャック、デュースは私の薬を…
エース、グリムはアズールの薬を…

ユウ達へと薬を手渡すと
蓋を開け皆んなが構える…

「んじゃ、せーのでいきますか…せーのっ!」

エースの合図で一斉に薬を飲む…
ゴクゴクと音を鳴らし
飲み干す一同を見守っていた

「ウッ……こ、これはっ……」

「うげぇぇ〜〜干しガエルと腐ったキノコを
 混ぜたみたいな味がするんだゾ!」

「マッズッ……お前たちも?」

「「……うまっ!?」」

「普通のココアよりもコクがあってうまい…」

『美味しいでしょ?グリムが言ったみたいに
 ソレはかなり不味いのよね…
 だから。チョコ系の味で緩和させたのよ』

「オレ様もそっちがよかったんだゾ!」

『はいはい。いつかね?それより急ぎな?
 そろそろ陸じゃ苦しくなるよ?』

「うっ…たしかに息が苦しく……」

「闇の鏡よ!
 俺たちを珊瑚の海へ導きたまえ!」

『はーい!いってらっしゃ〜い』

手を振り彼らを見送る

(懐かしいなぁ…珊瑚の海…
 アズールと初めて出会った…)

暫く彼との記憶を思い起こしていた…

すると彼の声が聞こえ振り返ると
彼等の姿が…
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