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あなただけを…

第47章 ➖溶かす準備➖


=大食堂=


(寒い…お腹減った。
 放課後、寒さを緩和する魔法薬作ろっと…
 ん?なんか朝から賑やかな声がする…)

サバナクローの三人衆に…
ユウとグリム?
意外な組み合わせに思わず近付いてみる

『珍しい組み合わせね…みんなおはよー』

「ふな”っ!サラ!ビックリしたんだゾ!」

「チッ…お前は…タコ野郎のとこの…」

「シッシッシッ… サラねぇ…」

ジャックとユウは
軽くおはようと返してくれた

そして、この珍しい組み合わせの
理由を彼らから聞く事が出来た…

『あの子と契約してイソギンチャク達を…
 ねぇ、珊瑚の海は水の中だけど…?』

「んな?
 それならコレが…アイツら、水の中で
 呼吸が出来る魔法薬をくれたんだゾ」

『あぁ…アレか。あの子のことだからさぁ
 レシピ通り作ったんだろうなぁ…
 味は…そうね…ラギー!貴方なら
 アズールから魔法薬を貰ったんだから
 わかるんじゃない?』

「うぇ!?なんで?オレッスか?
 イキナリッスねぇ…てか、なんでそれを?」

『貴方”あの時”薬飲んだでしょ?だからよ』

「ハッ…お前…
 本当にいけすかねぇ女だなぁ…。
 全部わかってんだろ?」

『まぁね…。
 レオナ、ラギー…この間は悪かったわよ』

「フン。なんだお前…
 随分と、しおらしくなったじゃねぇか…
 どう言う風の吹き回しだぁ?」

『貴方達の事情も知らなかったとは言え…
 やり過ぎた自覚はあるからよ…。
 まぁ、あんな卑怯な事しなければ
 いつか力になってあげるわよ…』
 
「シッシッシ…それは心強い様な…
 恐ろしい様な…あんま期待しないッスよ〜」

「あぁ…タコ野郎みたいに対価を要求されても
 困るしな…まぁ、そういうことだぁ」

『はいはい。わかりましたよ。
 まぁ、片隅にでも置いといてね?』

「そうだ、ユウ!早くアトランティカ記念
 博物館に出かけるんだゾ!」

「たった3日しかないんだ。
 のんびりしてらんねぇ」

「エースとデュースも道連れだ!
 じゃぁなお前たち!オレ様達は行くんだゾ」
 
そう言って私達の元を去るグリム達…

『え!ちょっと待って…グリム!
 レオナ、ラギー!私がさっき言った事
 忘れないでねー?』

それだけ彼等に告げ
急いで跡を追う…
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