第43章 ➖新たな芽➖
抵抗せずに…そのまま受け入れてた君が
ビクッと身体を震わせると
私の腕から抜け出す…
「もういいです…フロイドに替わ……っ!?」
勢いよく離れた君の表情を見逃さなかった…
泣きそうになって少し歪んだ君の顔を…
彼の手を掴み、また腕の中へと引き寄せる
『ねぇ、ジェイド…たまには自分を優先して?
…我慢しなくていから…いいんだよ?』
(まだ甘えられる歳なのだから…せめてね…)
子供扱いして…と、
怒られてしまうかもしれないので
敢えて言葉を隠し
そのまま彼を抱き締め続けた…
「…はぁ…貴方って人は…本当に…。
興味だけ…では、済まなくなりましたね。
フロイド同様…僕も本気になりますね」