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あなただけを…

第43章 ➖新たな芽➖ 


その言葉に驚き
今度は私が離れようとするも
それよりも早く
彼の長い腕に巻き付かれていた…

『ちょっと、ジェイド…違う!
 私は、そう言った意味で言ったんじゃ……』

私に抱き付いたまま起き上がろうとする君…
両肩に手を移し
強く掴んだまま立ち上がり

私の右腕に両手を移し…
片方は手首、もう片方は…
私のブラウスと上着を捲り上げる
露わになった私の腕にキスを落とす

「サラ…貴方になら…。
 この場所に口付けをする意味…
 それが…ご理解頂けますよね?」

真っ直ぐと私の目を見つめ訴えるジェイド…
腕のキスの意味は”恋慕”

(恋い慕うねぇ…。ジェイド…。
 でも、私は…あの子を…)

この場所には居ない君を思い出してしまう…

「サラ…ねぇ〜… サラー!!
 オレのこと…忘れてないよね…?」
 
立ち尽くしたままの私の手を引かれ
ハッとした…

『…あ、ごめんフロイド…忘れてた…』

「アハっ…オレらの事ちゃんとみてよー」

「そうですね、フロイド……。
 サラ…余所見なんてさせませんよ?」

目を光らせ不適に笑う2人に
背筋がゾッとするのを感じた…
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