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あなただけを…

第40章 ➖案内人➖


=オンボロ寮・談話室=

移動をしたものの
機会を伺っているのか
未だに姿を現さず
彼等の話しを聞いていた…

「自分の力を周りに示せる機会を棒にふるなん
 ざそれこそバカだ」

「学園の生徒全員がハウルくんのように…
 自意識強めで面倒くさい……いや、真面目
 だったら私も苦労しないんですがねぇ〜」

「そろそろですかね?」

先に自身の魔法を解いたクロウリーが
小声でそう呟くと
私をポンと軽く押す

彼のその言葉で私の魔法も解除し
姿を現すも…

先程の衝撃で
よろめきながら
彼等の前と飛び出す私

『クロウリー!!貴方はまたそうやって
 私をぞんざいに扱って!!はぁ…』

「ウワッ!学園長にサラ!ビックリした」

「はぁ…今年もアーシェングロットくんの
 ”商売”を止めることができませんでした」

『はぁ、もう。…この人話し聞いてないわね』

「アズール・アーシェングロットくん…
 オクタヴィネル寮寮長を務める2年生です」

『リドル先輩も2年生で寮長よね?』

「そうです…2年生で寮長を務める非常に
 優秀な生徒なのですが…すこし、いえ…
 だいぶ問題がありまして」

「問題って、詐欺行為のことか?
 だったら学園長が……」

『詐欺行為でもないし…
 対策ノートだって不正した物でもない。
 アズール…いえ、あの子自身の努力によって
 作り上げられた物なのでしょう?
 なにが悪いって言うのよ』

「サラさん!貴方なぜそれを?」

『あの子の事だもの…わかるわよ。
 努力家だもの…アズールは…』

「サラ…どういうことだ?」

「自分も気になる…」

ユウが口を開く
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